障子は障子紙の破れや汚れで破損することも多く、張替える機会も少なくありません。
そんな時、プラスチック紙でなく、敢えて和紙の障子紙で張替えを行いたいものです。
そこで今回は、何となく難しいイメージのある、和紙の障子張替えのポイントについてまとめました。
初は障子張替え全体の流れを知ることがポイント
具体的なテクニックを知る前に、大まかな流れを把握しておくことでスムーズな障子張替えができるようになります。
特に和紙を用いた障子張替えは速やかに張り替えた方が、水はねやのりが用意した和紙につくといったことが少なくなるからです。
そんな障子張替えの手順は次の7つです。
1・古い紙を剥がす:障子の桟(さん)を濡らしてはがす
2・桟を拭き掃除:新しい和紙の汚れ予防
3・仮止め:障子を寝かせて和紙を当て、一方向だけセロテープで仮止め
4・ノリ付け:紙を仮止めしたところまで戻して桟にのりをつける
5・張り付け:紙を一気に転がして桟の部分を手で軽く押さえる
6・余分な紙をカット:定規などのガイドを当ててカッターでカット
7・仕上げ:霧吹きで全体を湿らせ、水分が飛んだら完成
このような手順で行いますが、可能であれば天気の良い日に一気に行うのがおすすめです。
また、和紙によっては加工され、仕上げ作業の不要なものもあります。
そのため、和紙選びの際にはどのような和紙なのかを確認して選ぶようにしましょう。
障子張替えのポイント
障子張替えのポイントは4つあります。
基本的に、無理をしないことが重要です。
まず、2ステップ目の掃除ですが、しっかり拭き掃除をして古いのりを落とすことがポイントです。
掃除が不十分だと障子張替えでのりが乾いた後に汚れが出るからです。
次に仮止めしておくと作業しやすいのもポイントです。
セロハンテープがない場合は、マスキングテープで軽く止めておくのもいいでしょう。
ただ、ガムテープなどのりが残りやすいものは避けるようにします。
のりは専用のガイド付きのものがおすすめです。
昔ながらの刷毛で行う方法もありますが、その方法は初心者の場合、失敗しやすいことが多くおすすめできません。
和紙を使うからと、気を張って旧来のカミソリや刷毛の糊付けを行う方もいます。
しかし、これらの作業はある程度技術が必要です。
障子張替え自体の作業に慣れてから、他の作業がスムーズにできるようになったら挑戦してみましょう。
まとめ
和紙の障子張替えは難しいイメージがあります。
しかし、天気の良い日に全体のステップを把握して行うことで、気軽に挑戦できる作業です。
専用のガイド付きののりやしっかり仮止めをして障子張替えにチャレンジしてみましょう。